お客様から寄せられる資材・工法等のご質問について

 

Q暗渠とはなんですか?

 

A暗渠排水とは、地中に排水管を埋設する事をいいますが、農地や駐車場、舗装、庭、土地等で

 水捌けが悪くなった土地を暗渠をすることで水捌けを良くし埋設した場所の地上で、

 庭園、駐車場、施設や農作業等を有効利用できるようにすることをいいます。

 

Qネオドレーンパイプ等の暗渠排水管に複数の穴が開いていますが、

  排水路へ流れる際途中で漏水して問題はないのでしょうか?

 

A問題はございません。暗渠排水管の複数の穴が開いているのは速やかに排水するための工夫がされています。

  地中の水は穴の開いた部分から入り込み管内壁面を伝って水が流れます。

  穴が多いほど急速に排水されます。その間は管外と管内は水で満たされていますが、大気圧、重力と

 自然落水圧によって段階的に上流から下流側へと流れて管内に集められた水が流れるので漏水の影響は少ないです。

 欠点としますと、水が抜けてしまうので埋め戻した後管上の疎水材が隙間が徐々に狭くなり埋め戻し土が沈み多少窪みます。

 

 Q暗渠パイプの継手は、(塩化ビニル管用継手に比べて)なんで値段が高いんですか?

 

A値段が高い理由は製造方法と普及率に大きく関係があります。

 製造方法は塩化ビニル管とポリエチレン樹脂継手は原材料、製造機械が全く異なります。

 ポリエチレン樹脂継手の製造の方が製造コストがかかり一回に出来上がる生産量と製造速度が遅いです。

 普及率で言いますと現在世界的にも我が国日本も断然塩ビ管が多く使われています。

 それに比べてポリエチレン樹脂管の普及率は少ないのも値段として影響しております。

 

 

QネオドレーンSCSASDの違いはなんですか?

 

Aこちらの質問はよくお客様から問い合わせで多数寄せられるのですが、

 SC(全有孔管)SA(無孔管)SD2/3有孔管)その工事をされる対象の土地と工法によって選択してください。

 SC(全有孔管)は水田、湧水等がある畑作地帯、駐車場等。

 SA(無孔管)家や工場等の構造物や道路舗装、下水など各排水された水を集めて円滑に排水するためとして利用する。

 SD2/3有孔管)学校のグランド、庭園芝、公園の緑地、湧水がない場所に利用してください。

 

Q暗渠施工に関しての注意すべき点はなんですか?出来るだけ多く教えてください。

 

A施工のした後のトラブルで重要な順に答えていきます。

 

.暗渠管を敷設し砕石などの疎水材を投入し埋め戻しをする際は要転圧、要敷き均しを行ってください。

 転圧を行わないと埋め戻し後に沈み陥没し、その上を車が走行するときは脱輪や構造物が建設後崩落や沈下したり、

 暗渠パイプが潰れてしまい大変なことになってしまうことがありますのでご注意してください。

 

.施工する際は下流側すなわち排水路側から上流側へと作業を行ってください。

 悪天候になってしまったときに、常に排水できる状態を保ちつつ作業進めるのはとても重要な事です。

 掘削した穴の側壁が崩れて掘り返す手間と掘削時の穴が広がった時に重機が転倒する危険性を軽減するだけでなく、

 パイプの目詰まり抑制の効果があります。

 

.作業する際は一連の作業を出来るだけ早く済ませましょう。天候は予知できません

 数日間を置いたり長時間作業を置くと天候が悪化したことにより作業期間が長くなったり、

 管内が詰まったことによりやり直しにより手間がかかってしまう等の失敗をしてしまうことがあります。

 やむを得ず途中で終わらせる場合は、最終地点に棒等を立て見印を付けましょう。

 配管の部分が次回作業したとき詰まっていないように網またはビニール袋などで一時的にふさいでおきましょう。

 

Q畑に暗渠は必要ですか?

 

Aとても重要な事です。世界的には暗渠は畑に暗渠することが一般的で、

 オランダでは海岸を陸地に変え畑作地などの造成工事に暗渠を取り得ている程歴史は長いです。

 そもそも暗渠の発展は畑への暗渠によって発展したといっても過言ではありません。

 暗渠をしていない畑は豪雨などで水はけが悪くなった土が根腐れを起こし、毎日丹精込めて作った農作物が

 傷んでしまい出荷出来なくなってしまいますが、暗渠で水捌けをよくしておけば作物が良いままで出荷でき、

 土壌改良にも効果があります。

 

Q暗渠(水はけを良くする)の目安は何ですか?

 

Aまず、2つ考えられます。

 

 1.雨天時や雨が止んだ直後に目で見て明らかに水溜まりがあり水が引ける状態にない場所であること

 

 2.歩いて沈む、ぬかる場所、水田の場合ですと農機具が脱輪、ぬかる為入っていけない、稲刈りできない等の

      農作業に支障をきたす場所、農機具などのタイヤ跡が消えない場所であることをいいます。

 

Q暗渠工事を自力でパワーショベルを使ってやりますが、

   ぬかるみにハマってしまうのではないか心配です。どうしたらいいですか?

 

Aパワーショベルなどの建設用重機が入っていっても大丈夫かどうかの検査は、

    正式であれば、コーンペネトロメータ―という物を使って測り走行できるか判定しますが、

    私もそういう代物は当然持っていないので、簡単にわかる方法を教えましょう。

 

 まず、暗渠をする場所でぬかるところで片足立ちになってください。

 その状態で3回ジャンプでけんけんしてください。

 その後ぬかるんだ土が足首以上浸かった状態であれば、重機で進入移動は危険です。

 

 では、ぬかるむ場所に重機で暗渠をやる場合どうすればよいか?

    車輪より大きく太い丸太を最低6本以上使用し、イカダを作り作業します。

    ただし、熟練の重機運転操縦技術を有するため、操縦経験が浅い方、自信がない方は

    専門の土木工事関係者に依頼する方が無難かも知れません。

 

Q畑に暗渠又は庭に暗渠をやりたいんだけど、排水路がありませんどうしたらいいですか?

 

A 答えるには難しい質問です。

 どんなに排水性の高いパイプ、吸水性の高い疎水材を敷設しても排水場所がないと

 暗渠ができない最大のデメリットがあります。こちらを解決できる方法に限りがあります。それも4つです。

 

1.地下に浸透させるため5M以上の穴を掘り浸透マスと砕石で浸透させる方法で、

  穴を5M以上掘るすべが一般的にはなく、地下水位を測る必要と費用がかかり、

  排水性も徐々に浸透するので現実的ではありません。

 

2.ポンプで汲み上げて明渠などのU字溝に排水する。ポンプの汲み上げ装置の費用が掛かり、

  明渠などの排水場所がないと事実上不可能です。

 

3.隣接地や土地の一画にため池を設ける。

     面積にもよるが多額の費用と労力がかかります。不可能でしょう。

 

4.関係者と話し排水用のパイプラインを入れてもらう。

     いつ頃着工するかわかりません、隣接の周辺の地権者の了承が一人でも得られない場合ほぼ不可能でしょう。

  解決法と研究中ですが、現在とても難し課題です。